子どもの英語学習は何歳から始めると効果的?
子どもの英語学習は「いつまでに」がポイント
観光やビジネス、留学など、日本国内へどんどん外国の方が増えてきている昨今、「わが子にも英語を話せるようになってもらえたら」と思っている親御さんも多いと思います。
そう思ってはいるものの、何歳までに始めるべきなのか、また英語教育をいつから始めたほうが良いのか、さらにどういった点を重視して学習すべきかといった部分については親御さん自身も把握しづらいと思います。
そこで今回は、お子さんの英語教育を始めるおすすめのタイミングやメリット注意点などにについてお伝えしていきたいと思います。まずは英語教育を始めるべきタイミングですが、子どもの早期英語学習は「いつから」というより「いつまでに」という考えた方をした方が良いです。
例えば乳幼児の段階であれば、吸収しやすく、脳の成長スピードも早いため、英語の歌やアニメなどを見せて、まずは英語自体に慣れさせるという意味ではとても良い時期といえます。
3歳くらいまでは、単に英語を聞くだけでなく、そこに「反応」がプラスされ、「英語を聞いて体を動かす」ということができるようになるため、英語の歌を聴いて踊ったり、ステップを踏んだりすることもできるようになると思います。
5~6歳くらいになり物心がついてくると、自発的に「英語を学びたい」という意思も見えはじめますので、英語学習を始めるタイミングとして非常に良い時期といえます。
このように、英語学習を始めたほうが良いタイミングというのは、子どもが嫌がったりしないのであれば特に「何歳から始めたほうが良い」というのに制約はないのですが、先程お伝えしたように、「この時期までに始めたほうが良い」という時期はあります。
それが、学年でいえば小学1、2年生、年齢でいうと7歳くらいまでです。この時期が最も語学を習得する上で効果が高いということが、実際にデータとして報告されています。
また「英語学習における習得能力」は特にリスニング能力を指して表すとってよいでしょう。聞き取りがしっかりできて初めてきれいな発音につながるからす。
まずは「聞く」そして「発音」に「慣れさせる」という意味からでも英語学習は7歳くらいまでには、始めるのをおすすめします。
早期英語学習にはどんなメリットがある?
子どものうちであれば英語に抵抗がない
大人になってしまうと、英語は既に「勉強するものとしてやらされた」という感覚があると思います。幼少期の子供たちは英語をお勉強と捉えていませんし、普段の生活の延長上にあるものなので、特に抵抗感もないはずです。
また、間違えたからと言って恥ずかしい、といった意識もにでしょう。また、テストの結果を心配することもありませんので、気楽に楽しく英語を始めることができるため、身につくのも早い可能性が高いです。
右脳の発達に良い影響を与える
3歳以降は左脳が優勢になるため、右脳の発達が活性化する3歳くらいまでにできるだけ右脳教育を始めることが重要といわれています。
左脳は論理的な考え方をする際に使われる部分で、計算などに関する活動をする際に使用されます。また、右脳は芸術などの感覚的な活動をする際に使われると言われており、視覚や聴覚を使ったイメージに使われると考えられています。
よって、この時期にダンスを踊ったり、英語のアニメを見たり、英語の絵本を読んだりして、視覚・聴覚を刺激することは、右脳の発達に非常に効果的と言われています。
そのため、ネイティブに近い発音を身につけるためには、早期に英語の学習をスタートさせるのが有効です。
きれいな発音が身につく
日本語を発音する上では「舌の動き」は意識されませんが、英語にはしばしばここを意識しないと、相手に伝わらない場合があります。例えば「L」と「R」の発音です。
英語は7歳ごろまでに始めるとよいとお伝えしましたが、こういった微妙な発音の違いも7歳くらいまでに始めれば、聞いたままに発音することができると言われています。
早期英語教育にデメリットはある?
子どもの早期英語教育が勧められる一方で、それに伴うデメリットもあるのではないか、という声もあるようです。例えば、英語学習をする前に、日本語の学習をきちんと行うべくではないか、という意見です。
まだ日本語をきっちり習得していないうちから英語学習を始めてしまうと、子ども自身が混乱してどちらも中途半端になってしまう危険性があるのではないか、ということです。
早期に英語学習を初めてしまうと、そもそも母国語である日本語の習得が遅くなってしまって、日本語の発音に支障をきたしてしまうのでは、という意見です。
また、幼児期から英語を始めるにあたっては、ほとんどが親の意思で始めることになると思います。なので、子どもの意思はスルーされることも十分考えられます。
子ども自身に学習意欲が無い場合は無理に学習させても身につかないだろうし、学習する意味がないのでは?という意見もあります。
子ども自身が英語学習を楽しんでやっている分には問題ないですが、子ども自身がやりたくないと思っているのに、無理にやったとしても、いくら時間を費やしても無駄になってしまうことにもなりかねません。
無理に続けさせようとするのではなく、まずは子ども自身が自主的に取り組み、楽しんで英語を勉強できるような教材や環境を作ってあげることが大切です。
早期英語教育において押さえておきたいポイント
やはり重要なのは、子ども自身が「楽しんで取り組める」「無理なく」という部分です。英語学習を始める前にきちんと子どもさんの意思を確認しておくことが非常に大事です。
またできるだけネイティブに近い「質の高い英語を聞かせる」という事も重要なポイントの1つです。
とにかくたくさんの英語をきかせれば良いわけではありません。量より質、質のいい英語を聞かせることが、今後学習を進めていく上でも大切になってきます。
日本語にも標準語や方言があるように、英語にも正しい発音や文法を持って聞かせることが重要です。英語との最初の出会いをする子どもには内容や音声、録音状態など良質のものに出会わせ、何度も繰り返し耳にするようにしましょう。
もちろん、リスニングだけではなく、しっかり大きな声で発声することで、おのずと正しい英語は身につきます。気軽に英語を話せる環境を整えてあげて、自然に発声ができるようにしてあげてください。
どちらにしても、幼児期の英語教育のポイントは、「無理なく楽しく」行うこと。子どもの興味を引き出す形でことが最も重要なポイントといえるでしょう。